【家系図作成代行センター(株)ニュースレター】かわら版 2012年8月号

毎日更新のネタがないので昔のニュースレターをただただ張ってみる!

『家系図お役立ち情報」 家系調査の基礎知識 苗字① 苗字の基礎知識(1)


日本にはどれくらいの苗字があるのか
日本人の苗字の総数が正確に判明したのは戦後になってからです。丹羽基二氏の調査により1997年に29万1129種類が確認されましたが、同氏は以降も新たな苗字を発見しており、おおよそ30万種類以上と考えられています。ちなみに民俗学者の柳田国男は戦前に小規模な調査から8万種類以上ではないかと推理していました。なお丹羽氏は1978年には11万869種類、1985年には13万3700種類まで調べました。この約30万種類の苗字は『日本苗字大辞典』(丹羽基二著)にすべて掲載されています。この本にはJIS規格にない文字が1万2928文字も使われており、いかに日本人の苗字に使われている文字が多様なのかも知ることが出来ます。


苗字はどのように数えるのか
日本人の苗字は同じ漢字を使っていても読み方が複数あります。たとえば大谷という苗字には「おおたに」「おおや」という2通りの読み方があります。大豆生田という苗字は「おおまめうだ」など17通りの読みが確認されています。このように文字で表記された苗字の読み方を一つずつ計算すると約30万種類となるのです。一方、読み方を無視し、文字表記のみで計算すると日本人の苗字は約13万種類ほどだと考えられています。ほぼ単一な民族国家の苗字としては世界でも最多の量といわれています。苗字を研究するということは我々日本民族の血縁意識や思考方法を解き明かすことであり、歴史を新たな角度から解明することにつながります。なお一つの読みで多様な文字表記を持つものとしては「さこ」姓があります。佐古・佐子・佐孝・佐小・佐故・佐護・作古・左古・左向・左子・砂古・酒匂・酒句・雑古・三五など25種類もの表記があります。


『戸籍以上の家系調査方法』 基礎調査資料収集 苗字① 『姓氏家系大辞典』


『姓氏家系大辞典』を見る
必ず見なければならない文献としては『姓氏家系大辞典』があります。この辞典は系譜学を提唱した立命館大学教授の太田亮(あきら)氏が一生を捧げて完成させた一大労作で、苗字・家系研究の根本資料とされています。昭和11年に完成した同辞典は全3巻からなり、5万種類の苗字の由来と家紋について五十音順に解説されています。太田氏は山梨県の高校教員時代から我が国の氏や苗字に関心をもち、独学で資料を渉猟。その成果を大正9年に『姓氏家系辞書』として世に発表。それを改訂増補した苗字辞典の決定版が『姓氏家系大辞典』全3冊です。太田氏は本書の完成により、在野の歴史家から立命館大学の教授になりました。資料の収集に40年、執筆に6年以上かかったこの大作には、五十音配列で約5万種類の苗字や氏の由来が簡潔に記されており、室町時代に作成された「尊卑分脈」を始めとして膨大な数の古文書からの引用があります。家系を調べる者は自家の苗字が、いつごろから日本の古文献に登場するのかなどを知るためにも、必ず目を通す必要があります。しかし問題点もあります。執筆が戦前のため旧漢字・旧かな使いで書かれており、紙面の関係上、記述も系図の基礎知識が無いと理解できない箇所が多々あります。また太田氏は使用した資料の大半を東京の上野図書館の蔵書に頼ったため、使われている文献の多くが関東・東海地方に偏っていること。さらに戦前のため現在では歴史学で否定されている苗字の出自(しゅつじ)推定もあります。上記のような問題点はありますが、古代・中世の基本史料に記されている苗字情報はほぼ漏れなく収められており、その苗字がいつの時代から歴史上に登場し、著名な氏族がどういう家紋を使っているのかなどを知るには大変に便利です。この辞典は各県立・市立図書館にはおおよそ揃えられており、地区図書館にもある場合があります。

※当社発行「家系図作成マニュアル」知識編より抜粋


★代表行政書士 渡辺宗貴(わたなべむねたか)より
最近テレビで話題の東京都出身の乳腺専門医南雲吉則氏の「空腹が人を健康にする」という本を読んでダイエット始めました。南雲氏の説に従い一日一食。朝昼食べていません。不思議と調子いいです。ちなみに南雲という苗字は新潟や群馬に多く他地域にはほとんどいません。古い時代の群馬にこの地名が見えます。新潟の上杉謙信の家臣にもその名が見え、群馬発祥、その後新潟へ勢力をのばしたのかなとか想像すると面白いです。江戸時代では薩摩藩(鹿児島)の代官で喜界島(奄美)あたりの記録にも南雲姓が見えます。興味深いです。

★家系図作成代行センター(株)近況…子供とかスタッフとかスタッフの子供とか
会社にはウチ(渡辺)の子(3歳娘)含めスタッフの子供たち5名がちょろちょろしています。仕事の邪魔にならないことはないですが、職場に子供がいると大人は頑張って仕事するようで、それはそれでいい環境かなと思っています。

最近フミ(ウチの子)とよく近所の釣り堀に行きます。ヤマメとか釣ってその場で焼いてもらって食べられます。すごくおいしいです。川魚っておいしいんですね。スタッフの子供も連れて行こうかと思っています。